モリサワの創業を紐解く “Type. My Life.” 〜書体カンファレンス ATypI講演から〜
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モリサワの創業を紐解く “Type. My Life.” 〜書体カンファレンス ATypI講演から〜

モリサワ note編集部

世の中には様々なセミナーやカンファレンスがありますが、書体に特化したカンファレンスがあることをご存知でしょうか。その名は ATypIエータイプアイ。タイポグラフィーとタイプデザインの発展のために活動する国際タイポグラフィー協会が主催し、1957年から毎年世界各地で開催される歴史あるカンファレンスです。

ATypIはAssociation Typographique Internationale(仏語)の略称

その60年以上の伝統の中で、日本で初めてとなるカンファレンスが、2019年(令和元年)に東京で開かれました。
カンファレンスのメインである講演会では、協会に選ばれた登壇者が参加者の前であらゆる視点から文字文化について語ります。モリサワでは代表取締役社長である森澤彰彦が登壇し、自身の祖父であり、株式会社モリサワの創業者である森澤信夫の生涯に沿いながら、日本における写真植字機や文字を取りまく環境の変遷について語りました。

講演『Type. My Life. タイプ。私の人生。』の様子


原点は “写真植字機”

いまでこそフォント開発のイメージが強いモリサワですが、もともとは写真植字機という文字を入力するための専用装置を開発する、ハードウェアメーカーでした。

写真植字機とは、写真の原理を使って文章組をする機械のことです。写真植字機では、ガラスでできた文字盤一枚で、文字のサイズを拡大縮小し印字することができます。文字の大きさとデザインの数だけ活字を必要とする活版印刷とは異なる発想の画期的な発明でした。
1924年に森澤信夫と株式会社写研の創業者である石井茂吉氏が、共に邦文写真植字機の特許を申請したところから、すべてが始まったのです。

写真植字機を挟んで撮影された石井茂吉氏(左)と森澤信夫(右)の写真

この講演では他にも写真植字機が実際に動く様子や、DTPへの移り変わりや現在のフォント開発に至るまでの変遷についてお話ししています。
続きはぜひ動画でご覧ください。

邦文写真植字機の発明100周年の節目となる2024年からは、写研書体をOpenTypeフォントとしてリリースします。こちらもあわせてご期待ください。


Back to ATypI 2019 Tokyo

2019年9月4日〜7日の4日間にわたり、世界各国から400人以上の人が参加し、文字や書体にかかわるワークショップ、デモンストレーション、展示会が開かれました。今回記事執筆にあたり、ATypIからいくつか写真をいただいたので当時の様子を覗いてみましょう。

2020年以降のATypIは毎年オンライン開催ですが、今後フランスのパリで再びリアルイベントとして実施できるよう準備が進められています。
興味のある方はぜひATypIの公式サイトtwitterとともにYouTubeのチャンネルもチェックしてみてください。

モリサワもATypIのスポンサーとして開催を支援しています。これからも日本と世界の “Type” 業界を盛り上げていきます。(担当:A)


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書体:A1ゴシック
モリサワ note編集部
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