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私のフォント使いこなし術

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デザインワークのなかで文字・フォントをどのように位置づけ、どのような意図・考えで書体を選択しているのかをインタビューする「私のフォント使いこなし術」。 *これらの記事は2021年… もっと読む
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記事一覧

私のフォント使いこなし術 第1回 髙谷加代子「パーツとしての文字は小さくても、こだわり抜くことで伝わるパワーが変わる」

いま、私たちは情報の多くを文字から受け取っています。メディアの中心が印刷物からスクリーンに拡大してもなお、文字がコミュニケーションのひとつの要であることは変わりません。 MORISAWA PASSPORT「私のフォント使いこなし術」では、さまざまなジャンルのデザイン、その第一線で活躍するデザイナーに、文字・フォントをデザインワークのなかでどのように位置づけ、どのような意図・考えで書体を選択しているのかをインタビュー。あわせて、MORISAWA PASSPORTに収録されている

私のフォント使いこなし術 第2回 勝又弘充「かたまりとしての文字の美しさを追求した、商品名が引き立つデザイン」

第2回は、食品のパッケージを中心に、繊細な文字の使いこなしでキャッチーかつインパクトのあるデザインを追求する、株式会社ヘルメスのアートディレクター勝又弘充さんにお話を伺いました。 1.パッケージが注目される時代今回お話を伺った勝又さんは東洋美術学校でデザインを学び、卒業後に株式会社ヘルメスに入社。現在15年目になるというベテランのデザイナーさんです。 「弊社はもともと、商品からパッケージデザイン、宣伝ツールやWebまですべてのデザインを手掛ける総合的なデザイン会社です。さ

私のフォント使いこなし術 第3回 成田雄輝「アーティストが繊細に組み立てた言葉を、シンプルに伝わりやすく見せたい」

第3回は、GReeeeNやクアイフなどのリリックビデオを手がける映像作家の成田雄輝さんに伺います。 1 リリックビデオという映像ジャンル現在、リリックビデオの制作を中心に活躍する成田さんですが、最初から映像作家を志望していたわけではありませんでした。 「もともとは、10代の頃に自分でやっていたバンドのプロモーション活動のために、映像やCGの勉強を始めたんです。AdobeのAfter EffectsやPremiere、Illustrator、Photoshopなどのアプリは