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フォント沼なハナシ

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フォントの特徴から開発秘話までご紹介する記事をまとめています
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2023年6月の記事一覧

明朝体 “らしさ” と楷書を再解釈したら、新しいデザインが生まれた話〜「霞青藍」「霞白藤」制作秘話〜

ぱっと何の書体か見分けるのが難しい「明朝体」。しかし一度魅力を知れば、そこは底無しのフォント沼……!今回は、2022年10月にリリースした明朝体 「霞青藍」「霞白藤」のデザインが生まれるまで、を掘り下げます。 デザインの特徴「霞青藍」「霞白藤」の属する “明朝体” は和文書体のデザインカテゴリの1つで、“うろこ” と呼ばれるアクセントや縦画が太く横画が細いというコントラストが特徴のデザインです。 現在の明朝体は、明治の初めに日本にもたらされた金属活字を基礎に改良が続けられて

つくりたい表現・書体の特徴から選べる、ユーザー目線の新しい書体見本帳を作ったハナシ

今回はMorisawa Fonts搭載の全書体が収録された、『モリサワ総合書体見本帳2022-2023』をご紹介します。従来の見本帳とは全く異なるコンセプトで作成された見本帳について、制作裏話を交えてお届け。とにかく使い手目線にこだわっているので、今回の記事をきっかけにこの見本帳をより身近に感じていただけたら嬉しいです。 モリサワ総合書体見本帳一挙紹介!今回の見本帳のコンセプトはズバリ「ユーザー目線」。見本ページは「つくりたい表現で探す」「特徴で探す」「全書体見本」の3部構