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イベントレポート

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モリサワが開催・参加しているイベントのレポートをまとめています
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記事一覧

ブランドを毀損しないためのウェブアクセシビリティ ~攻守でバランスよく実現するブランド価値~

突然ですが、「合理的配慮」というキーワードをご存知ですか? 合理的配慮とは、障害者差別解消法に関連する、近年重要視されている概念の一つです。障害がある人もない人も、互いにその人らしさを認め合いながら共に生きる社会を実現することを目指して、令和6年(2024年)4月1日より、「合理的配慮の提供」が事業者に義務化されました。物理的環境や意思疎通への配慮、これまでのルールや慣行の見直しなど、各事業に合わせて、柔軟な対応が求められています。 この施策に伴い、Webサイト制作の現場で

フォントを“必殺技”にするデザインの作り方

Font College Open Campus(以下:FCOC)は、フォントのことをより身近に感じていただけるよう、毎回さまざまなテーマを基にお話しする無料公開講座です。 今回のテーマは、株式会社NASU代表取締役の前田高志氏による「フォントを“必殺技”にするデザインの作り方」。グラフィックデザインに欠かせないさまざまなギミックを学ぶことを楽しく学べる“デザインの必殺技”カードゲーム「Desig-win(デザウィン)」の中から、知っておくと役に立つ“フォントの必殺技”をご紹

アジアのクリエイティブとの協働 国を超えた仲間づくり 〜 “信頼”があれば世界の誰とでも仕事ができる 〜

Font College Open Campusは、毎回さまざまな分野のエキスパートをお迎えし、文字やデザインに限らず幅広いテーマでお届けする無料のオンライン講座です。今回のゲストは、東南アジアを中心に世界各国のクリエイターとさまざまなプロジェクトを手掛けている、エージェント・ハムヤック株式会社 代表 矢部 幹治氏。実際に現地に赴いて出会ったデザイナーの紹介を交えながら、国境を超えて人と人との信頼でつながっていく、新しい“クリエイティブのかたち”をお話しいただきました。 や

【前編】 日本語デザインを変えた技術 発明100年に1から知りたい「写植」の話

Font College Open Campus(以下:FCOC)は、モリサワが不定期開催している無料のオンライン講座。文字やフォントに限らず、デザインやブランディングなど、様々なテーマでお届けしていますが、今回のテーマは少し角度を変えて「写植」のお話です。 セミナーレポートの前編では、写真植字とは何か?それがどうデザインに影響を与えたのか、後編では、写植の時代の書体についてが語られます。 モリサワの創業者・森澤信夫(1901年〜2000年)と株式会社写研の創業者である石

【後編】 日本語デザインを変えた技術 発明100年に1から知りたい「写植」の話

【前編の記事はこちら】 写植書体、何がそんなに面白い?さて後半では、OpenTypeフォントとしてリリースされる文字の中から、阿部氏が特にお勧めする注目フォントとその味わい方をご紹介いただきました。 まず写研書体を語る上で、石井文字シリーズは外せません。石井文字とは、写研の創業者である石井茂吉氏が自ら設計した書体群を指します。石井氏は、写植機の開発を進めながらも、自ら写植のための書体を作っていました。 「写植機の発明・設計者であるということは書体設計士であることを含意し

〜理念を可視化するブランドロゴのつくりかた〜 大切なのに意外と知らない開発プロセスとデザインのポイント

毎回さまざまな分野のエキスパートをお招きするFont College Open Campus(以下「FCOC」)。フォントの魅力を再発見するとともに、ブランディングにおけるデザインの力に目を向けていきます。今回はブランディングに欠かせないロゴデザインがテーマです。「〜理念を可視化するブランドロゴのつくりかた〜 大切なのに意外と知らない開発プロセスとデザインのポイント」と題し、たきコーポレーション IGIのアートディレクター 木野村 繁則氏より、ブランドロゴ運用においてついつい

漫画家 沖田×華先生 特別講演会「やらかしたっていいじゃん」

今回はフォント沼なお話ではなく、モリサワが取り組んでいる活動についてお伝えします。 モリサワは「文字を通じて社会に貢献する」という経営理念に基づき、「文字の視点」から性別、年齢、国籍、障害などの個性差を受け入れ、尊重される共生社会の実現、ダイバーシティの推進に取り組んでいます。 この活動の一環として、LD、ADHD、識字障害といった目に見えない障害と向き合いながら、自身の経験を赤裸々に公表し続ける漫画家の沖田×華先生、株式会社ぶんか社 第一編集部 編集長の花澤亜希子氏をお招き

写研書体の開発プロジェクト “至誠通天” 受け継がれる石井書体

邦⽂写真植字機の発明100周年の節⽬となる2024年に、写研書体がOpenTypeフォントとしてリリースされます。 2021年1月のプロジェクト発表を受けて、古くから写研、モリサワの書体に触れてきた方々から多くの反響をいただきました。 そして2022年11月24日、写研書体3ファミリーを改刻し、リリースすることを発表しました。 発表の舞台となったのは、2022年11月に行われた展示会「IGAS2022 国際総合印刷テクノロジー&ソリューション展(以下IGAS2022)」。

ヤッホー流クリエイティブに学ぶ、心も醸すブランド作りとファンコミュニケーション

Font College Open Campusは、フォントの魅力をいろいろな角度から体感していただくために、デザインからブランディングまで幅広いテーマで、様々なジャンルのゲストをお招きし、不定期に開催している無料公開講座です。 今回の講師は、ビールを製造・販売する株式会社ヤッホーブルーイングより、ブランド戦略ユニット エキスパートの本田敏也氏をお招きしました。醸造系クラフトドリンク「正気のサタン」のコンセプトづくりと、そこからデザインに落とし込むプロセスに至るまで、ヤッホー

『Adobe MAX Japan 2023』会場レポ!

先日開催されました『Adobe MAX Japan 2023』にモリサワもゴールドスポンサーとして協賛・出展しました。 『Adobe MAX Japan 2023』は、グラフィックデザイン、写真、Web制作、UI/UX デザイン、映像制作、3D 制作などに携わるクリエイターの方、およびそれらを目指す方が楽しめる日本最大級のクリエイティブイベントです。 4年ぶりの開催で、会場の東京ビッグサイトは大盛り上がりでした。今回は簡単ではありますが会場の様子をお届けします。 会場の全体

「フォント選びはフォント選びに非ず」コンセプトを正しく伝えるデザインとは

2023年8月7日、先日開催されたFont College Open Campus 9限目にて「地域と産業とデザインの関わり方」についてお話いただいた株式会社RWの稲波伸行氏が校長を務める講座「イナバデザインスクール」(以降:デザスク)とモリサワのコラボセミナーを開催しました。 テーマは「コンセプトを正しく伝える、コミュニケーションの方法」。フォントを駆使し、世界観を創るデザイナーの視点から、普段目にしている文字がどのようなフォントで創られているかに目を向け、フォントの基本情

地域と産業とデザインの関わり方

Font College Open Campusは、フォントや文字に関わらず、デザインやブランディングなどをテーマに、さまざまなジャンルのゲストをお迎えしながら定期的に開催している公開講座です。今回の講師は、東海地方で活躍されている株式会社RW代表取締役/株式会社菰野デザイン研究所取締役の稲波伸行氏。「地域と産業とデザインの関わり方」と題して、産業を未来に繋げるためにデザイナーが取り組むべき「広義のデザイン」について学んでいきます。 第1部 〜今もなお斬新に映る書体の60年

Webデザイナー1年目に聞きたかった、明日から役立つ文字表現のエッセンス

Font College Open Campus(フォントカレッジオープンキャンパス)は、フォントや文字をもっと身近に感じていただけるよう、デザインやブランディングをテーマに様々なゲストをお招きし、定期的に開催している公開講座です。 6月23日に開催された8限目の講師は、Webサイトやその他の多くのデジタルメディアを手掛ける株式会社ワンパクの桑原 翔 氏。「Webデザイナー1年目に聞きたかった、明日から役立つ文字表現のエッセンス」と題し、Web上での文字表現についての実践テク

スポーツデザインから学ぶ 〜ファンを喜ばせるデザインの仕掛け〜

Font College Open Campus(以降:FCOC)は、より多くの方にフォントを身近に感じていただけるよう、多種多様なジャンルのゲストをお招きし、デザインやブランディングをテーマにお話しいただくオンラインイベントです。 2023年4月7日(金)のゲストは、日本で唯一のスポーツ専門デザイナーである大岩 Larry 正志 氏(以降:Larryさん)。「スポーツのチームブランディングに貢献するデザインとは」「ユニフォームのデザインは何が求められているか」など、プロスポ